アウトドアリビングは後悔する?失敗しないための注意点を解説
近年、「おうち時間」の充実を求めて注目を集めているのが“アウトドアリビング”です。特に屋上庭園を活用した第二のリビングとしての空間づくりは、都市部や住宅密集地でもプライベート性を保ちつつ、自然とのつながりを感じられるスタイルとして人気です。
しかし、アウトドアリビングを実際に取り入れた方の中には「思っていたより活用しない」「準備不足で後悔した」といった声も少なくありません。本コラムでは、アウトドアリビングを成功させるためのポイントと、後悔しないための注意点について解説していきます。
目次
1.アウトドアリビングが魅力的な理由
2.アウトドアリビングでよくある後悔ポイント
2-1日差し対策が不十分
2-2 プライバシーが確保できない
2-3 設備が不十分で使いにくい
3.アウトドアリビングを成功させるためのコツ
3-1 使用シーンを具体的にイメージする
3-2 メンテナンス性も考慮する
3-3 景観とのバランスを意識する
4.安全面の配慮も忘れずに
5.まとめ
アウトドアリビングが魅力的な理由
アウトドアリビングは、リビングの延長として屋外にリラックス空間をつくるという考え方です。屋上庭園やバルコニー、庭の一部を利用して、コーヒーを片手に読書をしたり、家族でBBQを楽しんだりと、おうち時間をより豊かにしてくれるスペースになります。
また、天気の良い日は太陽の光や心地よい風を感じながら過ごせるため、リフレッシュ効果も抜群。最近では「第二のリビング」としてアウトドアリビングを設ける家づくりが増えてきました。
アウトドアリビングでよくある後悔ポイント
1. 日差し対策が不十分
屋外空間ゆえに、日差しの強さが思った以上だった…というケースは多くあります。夏場の直射日光は熱中症の原因にもなり、長時間の利用が難しくなることも。
対策例:
・パーゴラやシェードの設置
・タープや可動式の屋根の導入
・日除けのグリーンカーテンを活用
これらをあらかじめ設計段階から組み込むことで、快適性が大きく向上します。
2. プライバシーが確保できない
屋上庭園や2階のバルコニーなどをアウトドアリビングとして使う場合、周囲の建物からの視線が気になるという意見もよく聞かれます。
対策例:
・目隠しフェンスやパネルの設置
・プランターを活用したグリーンウォール
・視線を遮るレイアウト設計
プライベート空間として活用するには、安心してくつろげる環境づくりが重要です。
3. 設備が不十分で使いにくい
いざ使おうと思っても、コンセントがない、水場がない、照明が暗い…となると、活用の頻度はぐっと下がります。
便利な設備:
外部コンセント:電気グリルや照明、音楽プレイヤーの電源確保に便利
水栓:BBQの準備や後片付け、植物の水やりにも活躍
スポットライト:夜間の雰囲気づくりや安全対策として
人工芝:クッション性があり、裸足でも気持ちよく過ごせる
こうした設備を最初から計画に含めることで、使い勝手が大きく変わってきます。
アウトドアリビングを成功させるためのコツ
1. 使用シーンを具体的にイメージする
「どんな時間を過ごしたいか」「誰と使うか」「どんな家具やアイテムを置くか」など、具体的な使い方を想像することが大切です。例えば、朝は一人でコーヒーを楽しみ、夜は家族でBBQをする…といったイメージがあれば、それに応じた家具のサイズや照明計画が見えてきます。
2. メンテナンス性も考慮する
屋外に設置するため、風雨にさらされる可能性があるのがアウトドアリビング。防水・防汚性能のある素材を使った家具や、水に強い床材を選ぶことで、長く快適に使用できます。人工芝は雑草が生えにくく、水はけの良い素材を選ぶことで手入れも楽になります。
3. 景観とのバランスを意識する
屋上庭園やバルコニーの眺望を活かした設計は、開放感を得られるだけでなく、非日常感を演出できます。近隣の景色との調和や、季節の植栽を楽しめる工夫を凝らすと、癒し効果もアップします。
安全面の配慮も忘れずに
小さなお子様がいる家庭やペットと暮らす方は、安全性にも十分な配慮が必要です。落下防止柵の高さや、滑りにくい床材の使用などは基本的なポイントです。また、夜間利用時には足元を照らすスポットライトの設置も忘れずに。
まとめ
アウトドアリビングは、家族の憩いの場としても、自分時間を楽しむスペースとしても非常に魅力的です。しかし、計画段階での配慮や設備選びを誤ると「結局あまり使っていない…」という後悔につながってしまう可能性も。
失敗しないためには、「日差し対策」「プライベート性」「設備の充実」「安全性」などを総合的に考えながら、自分たちのライフスタイルに合った設計を心がけましょう。
屋上庭園やバルコニーを活かしたアウトドアリビングは、ほんの少しの工夫で、日常をちょっと特別な時間に変えてくれます。家の中にもうひとつの居場所、第二のリビングをつくって、心地よい“おうち時間”を楽しんでみてはいかがでしょうか?